第二回 認定審査報告
日本歯科矯正医認定機構(JBO)第二回認定審査報告
2005年9月29日(木)午前8時より午後5時まで私学会館アルカディアにて第二回認定審査が行われました。
前回同様に、当機構の広末善久委員・天野憲人委員の他、新任の宮下勝志審査委員・星隆夫審査委員・大野秀徳審査委員により資料などの評価が行われ、審査は三人の新任審査委員とともに、与五沢文夫審査委員長・藤田邦彦審査委員・三瀬駿二審査委員が行いました。
与五沢文夫 審査委員長と 宮下勝志 新審査委員 |
三瀬駿二 審査委員と 大野秀徳 新審査委員 |
藤田邦彦 審査委員 と 星隆夫 新審査委員 |
審査風景 | 10症例審査風景 |
今回、第三者委員として日本歯科医師会常務理事・福岡県歯科医師会副会長 中村直先生、日本歯科大学新潟歯学部より派遣された歯科補綴学第二講座教授 畑好昭先生、医療法人社団 ひらの亀戸ひまわり診療所(東京都)勤務の高山俊雄氏が出席され、審査および口頭試問に加わりました。
三瀬審査委員と 第三者委員 畑好昭先生、中村直先生 |
第三者委員 高山俊雄氏と 説明する深町博臣会長 |
面接風景 | 取材する読売新聞 鈴木敦秋記者 |
当日、読売新聞東京本社 編集局社会保障部 鈴木敦秋記者、クインテッセンス出版株式会社新聞クイント編集部 若林茂樹記者、株式会社デンタルダイヤモンド社 佐藤進一雑誌編集部編集長から取材を受けました。なお、鈴木記者は口頭試問会場並びに申請者、審査委員長・代表委員にも直接取材を行いました。 この取材に対応するために、日本矯正歯科協会(JIO)から深町博臣会長、のき田邦裕専務理事が出席しました。
なお、今回、100症例中5症例の審査とは別に、指定10未治療症例評価も開始し、4名の方が申請されました。
今回の審査において、矯正治療における、患者の自己決定権およびインフォームド・コンセントの問題が取り上げられました。
特に診断時の抜歯・非抜歯の決定において、メリット・デメリットを等しく含んだ十分な情報提供のうえで、患者が自己決定出来るように心がける必要があることが確認されました。
また一部の資料において、治療前後のトレースの重ね合わせの精度が問題となりまし た。申請者は、本機構の認定審査を通じて自らの矯正技能および質を検証し、矯正医療提供の質の向上に務めることを求められています。その意味からも,技能検証の基となる資料の精度は重要であることが確認されました。
さらに、医療の質,特に技術に関わる問題として、治療後の適正な咬頭嵌合、臼歯 部のトルクを付与することの必要性等が確認されました。
認定審査の最終判定は審査委員に当機構代表委員と副代表委員が加わり、上記の事柄を総合的に判断して行われました。
審査の結果、9名が新たに認定歯科矯正医として認定されました。各本人からの 「宣誓書」の届け出と「認定登録料」の納入が確認され次第、日本矯正歯科協会 (JIO)ホームページ上への公告と、認定証の発行準備に入ります。