JIO OFFICIAL SIDE
矯正歯科の専門医を検索
国民向けコンテンツ
歯科矯正医の審査認定
会長挨拶
専門医制度について
書籍紹介
トピックス
歯並びの大切さ
矯正治療Q&A
連絡先
 
矯正歯科医向けコンテンツ
定款
貸借対照表
JIOからの意見書
JIO広報
JIO学術雑誌
職務基本規程
JIOへの加入について
JIO役員名簿
JIO会員名簿
総会報告
総会案内
 
認定機構(JBO)について
代表委員挨拶
審査委員長挨拶
定款・規則
審査委員の紹介
審査について
認定審査要綱
JBO役員名簿
審査報告
歯科矯正専門医名簿
 
日本歯科矯正専門医教育機構
設立趣意書
定款・規則
JAO委員会名簿
JAO修練制度
 
JIO会員専用コンテンツ
会員専用ページ
 
その他のコンテンンツ
サイトマップ
プライバシーポリシー
 

<認定番号 JM02002-100910> マークをクリックすれば、認証情報が確認できます。

このサイトは、日本インターネット医療協議会(JIMA)からトラストマーク(レギュラー)付与の認定を受けています。

マークをクリックすると、サイトの認証情報が確認できます。 このサイトに関するセルフアセスメント情報が確認できます。

医療・健康に関する情報を安全に利用いただくために、「医療情報の利用の手引き」をごらんください。

 

シンポジウム抄録 2

「矯正歯科専門医制度の確立に向けて」

東海大学医学部外科学系形成外科学
谷野隆三郎

 ここ数年間における(歯科)医療を取り巻く環境は、過去に類を見ないほどの激変をみせている。そのひとつがインターネットの発達による情報収集量の増大とそれに伴う患者の期待度、権利意識の高まりである。(歯科)医師はますます(歯科)医療の質を問われる時代、そして患者が(歯科)医師を選ぶ時代に突入した。これに伴って、われわれは積極的に正しい情報を公開する必要に迫られている。

 このような動きに対応し厚生労働省は、従来は原則禁止であった医療広告規制を、徐々に原則公開へと方向転換をおこなっている。そのひとつが平成14年に施行された専門医制度の認定とその標榜である。現在は医科においては基本18科、歯科においては歯科口腔外科の専門医のみが認定され、医療法第69条改正により広告表示が認可された。

 しかしながら一方で、現在のわが国の専門医制度にはいくつかの大きな問題点が指摘されている。すなわち、1)臨床能力の評価方法(試験制度)がバラバラで、必ずしも臨床医としての質が保証されていない、2)学会(大学)主導で、学会の出席や論文の数が重要な条件となる、3)専門医にとってのメリットが少ない、すなわち専門医資格の取得が評価や収入に繋がらない、また医療裁判において必ずしも有利にはならない、4)卒後臨床研修制度とのリンクがされておらず、研修施設の主体が大学病院である、5)矯正歯科のようにいくつかの手技があると公平な評価が難しい、などである。

 われわれは(歯科)医師のための専門医制度ではなく、患者にとって(歯科)医療の質を保証できる制度の確立を早急に目指さないと、結局は自分自身を守ることができないことだけは確かである。現在、国が定めている専門医制度の認定基準、そしてわが国と米国における専門医制度の相違、などについても触れたい。

 

【ご略歴】

昭和15年生まれ、昭和40年慶應義塾大学医学部卒業、同医学部形成外科学教室助手、虎ノ門病院外科、整形外科を経て、昭和50年東海大学医学部形成外科学教室に赴任。現在、同教授。東海大学医学部付属病院病院長、日本形成外科学会理事長、日本頭蓋顎顔面外科学会会長を歴任。現在、日本形成外科学会監事、日本頭蓋顎顔面外科学会監事。臨床における専門分野は唇・顎・口蓋裂、顎変形症、耳介の先天異常。

 

シンポジウム抄録へ戻る

総会報告ページへ戻る

 

 

 

 

 


copyright (c)2004 The Japan Institute of Orthodontists all right reserved.