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厚生労働省指導による専門医制度に係る懇談会の進展状況

■第4回矯正歯科専門医制度に係る懇談会(議事録)

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[日時]平成20年2月25日(月)13:00〜15:00
[場所]八重洲富士屋ホテル5階「かりんの間」
[参加者]
日本矯正歯科学会   :小川邦彦、飯田順一郎(出席予定の後藤先生は急用のため欠席)
日本成人矯正歯科学会:佐藤元彦、武内 豊、松野 功
日本矯正歯科協会   :深町博臣、夕田 勉、のき田邦裕

【報 告】
第2回、第3回懇談会議事録について意見交換があり、確認を終えた。
第4回懇談会は日本歯科医師会および日本歯科医学会の意見を伺う予定にしていたが、実現しなかったことについて日本矯正歯科学会から以下のように報告があった。
 日矯学会の理事より、日本歯科医師会の役員に非公式に伺ったところ、専門医制度については、基本的には歯科医学会を中心とした学会の問題で、日本歯科医師会が口を挟む問題ではなさそうだという応答だった。
 日本歯科医学会の江藤会長に伺ったところでは、矯正歯科の問題だけを取り上げるためではないが、専門医制度審議会の構想はある。その件で話をすることはできるとのことであった。
 厚生労働省の鳥山氏に相談したところ、専門医制度審議会の構想は知っているが実現には時間がかかるであろう。今は三学会の制度を表にするなどして相違点をはっきりさせ、それぞれについて話し合いを進める方が先ではないか、という意向がうかがえた。
 上記の報告を受け、JIOは2007年10月5日発行の日歯広報「地区代表事前質問質疑応答・【東京地区】認定医・専門医・指導医について」の資料を配布した。その中に以下のような江里口彰常務理事の発言(後掲)があることから、専門医制度は日本歯科医師会としても検討している案件であることを紹介した。

【協 議】
上記の報告後、日矯学会より、これまで相互に交わした資料をもとに三学会の専門医制度についての比較表を作ったので、これに基づき話を進めたいとの提案があったことを受け、資料(参照)に基づき三学会の専門医制度について話し合った。
・まず、資料の各項目の内容について読み上げ、それぞれの学会の制度が概ね間違いないことを確認した。
・その後、各項目の議論に入り、主に以下の論点につき話しあった。
‐専門医資格を複数とることを可とするかどうか。
‐開業または専従形態で、専門医資格を与えることの是非。
単科専従医のみを専門医と呼称することを原則として、例外を設ける案が出されたが、結論には至らなかった。
専門医制度比較表をそれぞれの学会において確認、修正し、次回までに事前配布する。
日矯学会において、研修機関(大学)の認定基準および修練規則を作成中である。次回までにできあがっていれば本会に提出する予定となった。

次回開催予定について
日本矯正歯科学会は役員交代の時期となるので、次回出席者はまだ確定できないが、開催予定を4月15日(火)14時から16時までとした。

【日本歯科医師会 江里口彰常務理事の発言内容】
「歯科における専門医の問題として、
▽専門医は専従的な臨床医であるべきか否か
▽専門医でなくても能力のある方を認めるという方向性ができるのかどうか
▽専門医の重複取得を認めるのか認めないのか、例えば、保存と補綴の両方の専門医を取れるのかどうか
▽専門医の数のコントロールはどうなのか、
があるが、これらも含めて検討したい。」
「また、矯正などのように同一分野に対して複数の学会から申請が来た場合、その各々に専門医制を出すのかどうかも審議したい。」
「しかし、専門医制に対して日歯としてペンディングしたままでは会員、学会、厚労省、国民に説明できないので、継続して専門の学会や代議員の先生方等の意見を聞きながらなるべく早い時期に何らかの結論を出したい。」

以上、この議事録が正確であることを証します。

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